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今月のトコの博多座探検

2014年11月

明治・大正・昭和を走り抜けた、女傑 吉本せい。

藤山直美さん主演の『笑う門には福来たる』が始まりましたよ。
今を時めく吉本興業の創業に携わった、吉本せいの一代記よ。

吉本興業といえば、西川きよし、明石家さんま、ダウンタウン、ナインティナインなどの 芸人さんや、桂文枝、笑福亭仁鶴といった落語家などなど。
きら星のようなスターがたくさんたくさん所属しています。
今は吉本なしでは、テレビ番組が成り立たないほどの巨大芸能事務所ですね。
私たちも、いつも楽しませてもらっています。

しかし、どんな物事にも、最初があるのよね。
吉本興業も、昔から、巨大な事務所ではない。
どうやって、今の吉本興業に成長したのか。そしてどうやって吉本が始まったか
を、もちろん史実と異なることもあるでしょうが。
吉本せいという女性の人生と重ね合わせてみせてくれる。

明治から大正、昭和、そして戦争が始まり、戦後まで、の大河ドラマだわよ。

話は、せいが荒物問屋に嫁いだところから始まる。
夫は、芸人や寄席に夢中で商売はそっちのけ。
「じゃあ、あんさんの好きなことをしたら」と寄席小屋を手に入れて、
興行師となる。

まったくもう、これだけで無茶である。
もちろん最初は、場末の三流小屋、と、芸人や客からも冷たくされるのだが。

これでめげるせいではない。

冷しアメ、を小屋で販売したり、と、工夫を凝らす。

アイデアと、ど根性があるのよねー。

苦労を支えるのは、自分の小屋を一流にしたい、そしてたくさんのお客さんに
喜んでもらいたい、という一途な思いなの。
じわじわとお客さんも増えるが、当代きっての人気者桂春団治が、自分の劇場に
出てもらうことが、一流の証だと考え、
思い切った手段をとって、談判したりもする。
赤い着物と人力車の春団治も、せいの熱意にほだされる。
彼女の志は、周りの人にも伝わり徐々に応援してもらえるようになり、
お客さんも大入り満員。
劇場も次々に増える。

ああ、これでひと段落、
と安心したらっ、夫が・・・・!

さらに、戦争が始まって、大阪は焼け野原になっちゃうのよー。
もう、いつになったら、報われるの??
しかし、興行師せい、と芸人は、ビジネスライクな取引相手ではない。
やはり、人情というものが、その底には、流れている。
人を思い、人に助けられた、吉本せい。

人間関係が、やっぱり一番大切よね。
現在も吉本興業が隆盛を誇っているのは、きっと、ずっとこの考え方が
続いているからではないでしょうか。

平和な時代が続いている日本ですが。
ちょっと前に、こんなにみんな一生懸命生きていたんだな、と、
ジーンとしました。
そうそう、せいの秘めた恋物語も途中に挟まり、胸キュンだわよ。

最後に向かってどんどんどんどん盛り上がっていくので、どうぞ、
ご期待くださいね。

初日に観たのですが。
芸達者の方々が出演しているから、あうんの呼吸で、公演の回数が重なるにつれ
おもしろいやり取りやアドリブが連発するんだろうなー、と思ったよ。


通天閣

『笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~』公演ページ

Profile:
コラムニスト。朝日新聞等でコラムを連載中。福岡在住。
著書「わたし主義でいく!」(講談社)
コラムニスト トコ。
tokotoko@tokodesu.com
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