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『六月博多座大歌舞伎』

【コラム・今月のトコの博多座探検】四谷怪談は女ひとり忠臣蔵

 

『六月博多座大歌舞伎』は
初日の幕があがる前から楽しみがたくさんある。
博多の初夏の風物詩となった「船乗り込み」が
5月末に賑やかに開催されました。

 

今年もお天気が良く、平日にも関わらず、川岸や橋の上は
見物客でぎっしり。
10艘の船に役者さんたちがのぼりを立ててゆっくり進むので、
「〇〇さ〜〜ん」「〇〇屋ーー!」
「こっち向いてー」「きゃあ〜〜〜」
この機を逃してはなるものか、と皆さん声をかけていましたよ。
そして、博多座の劇場で式典。
それぞれの役者さんが、博多座への思いを語るのですが。
皆さん博多の公演がとても楽しみ、とおっしゃってくれて、
私たちはとても嬉しくなっちゃいました。
尾上松也さんは約5年ぶりだそうですが、
「初めて博多座に出演した時は、しめのラーメンが美味しすぎて
公演中に10キロ太りました」なんて爆笑トークを。
さらに尾上右近さんは、四谷怪談に対する意気込みを語ってくれました。
最後の全員集合の写真撮影でも皆さんがにこやかに手を振っているのに、

右近さんだけが手首をだらりと下げた幽霊ポーズで写っていたのも、

お岩様役にかける気合いを感じましたわ。

 

というわけで、
夜の部「東海道四谷怪談」を拝見しました。
「仮名手本忠臣蔵」の外伝的な作品で鶴屋南北の大傑作。
通し狂言なので、一つのお話をじっくり見ることができます。
前半は、登場人物も多く、それぞれの人間関係も夫婦や許嫁、
姉妹に義父義母、奉公人など複雑なので、筋書(パンフレット)に掲載の人間関係図をご覧になって整理してください。

 

中心となるのは右近さん演じるお岩と松也さん演じる伊右衞門の夫婦です。
伊右衛門が、横領するわ、お岩の父を殺害するわ、騙すわ、
お岩と生まれた子をうとましく思うわ、で、人情のかけらもないとんでもない男なんです。
挙句、お岩がいるのに、伊右衛門を恋い慕うお梅と祝言を挙げることに。

 

ここでネタバレですが、名作なので、ご容赦ください。
なぜお岩の面相が醜くなったかというと
お梅の祖父が、かわいい孫娘を伊右衛門に添わせたいため
お岩に毒薬を飲ませたんです。
お岩を醜い姿にして伊右衛門に愛想をつかせようという魂胆だったの。
ひどいひどすぎる!!!

 

お岩を取り巻く人間の身勝手さや業を恨んで
幽霊となって出てくるのは、当然よね!

ざっとこんな感じで人間関係把握してください。

そして、伊右衛門が、どんどん悪事を重ねて
悪さに磨きがかかるんですよっ。
極悪人、と思っていても、悪い男は魅力的よね〜〜〜。
松也さん、ステキ!!

 

さあ、そしてお岩を勤める右近さんですが。
顔が変わったことを、鏡を見て初めて知る場面や
夫を恨んで髪を梳く場面など、悲しくて恐ろしくて
お岩さんが怨霊お岩になっていく様子が手に汗を握ります。

 

ここからは、派手な演出も楽しみましょう。
右近さんは、三幕目では
お岩、小平、与茂七の三役を演じます。

流れてきた戸板をあげると、お岩の死骸が。
ひっくり返すと小平の死骸が。
戸板の表裏で、右近さんが早変わり!!
え〜〜、どうなってるの?
驚いていたら、花道からきりりとした風情の与茂七が!!
う、う、右近さん!!

 

この後はスペクタクルといってもいい、お岩様の怨霊の
活躍を、拍手で見ていただきたいと思います。

 

最後は、華やかでド派手な演出の歌舞伎で、
仇討ちをしますので、明るくすっきり気持ちよく帰れますよ。

右近さんは四谷怪談について
「当たり役と言われるように頑張りたい、再演したいと今から思っています」と語っていました。
私たちもまた見たいです!

 

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Profile:トコ
コラムニスト。風水実践家・リフォームアドバイザー・ハッピーアートクリエイター。福岡の情報番組「アサデス」「めんたいワイド」コメンテーター。西日本新聞「おひとりサマンサ」など連載多数。映画監督・松居大悟は次男。

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