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『六月博多座大歌舞伎』

【コラム・今月のトコの博多座探検】『六月博多座大歌舞伎』待ってましたっ!

 

六月博多座大歌舞伎が始まりました。

中村勘九郎さん、中村七之助さんが博多座に7年ぶりに登場ということもあり、
私たちの期待も高まります。

 

初日は6月4日ですが、その前に博多の初夏の風物詩として定着した、「船乗り込みが」
5月31日に行われ、豪華出演陣を一目見ようと、3万5千人の方が熱い声援を送りました。

勘九郎さん、七之助さんが「博多座のお客様は、とにかく熱いんです。

その期待に応えられるようがんばります」と、様々なインタビューで語っていらっしゃいますが。
特に歌舞伎においては、客席の反応で、ますます盛り上がること間違いなしなので、思い切り笑って、

思い切り拍手したいですよね。ご当地ネタもあるとか…、うれしいわん。

 

昼の部の「お祭り」と言う演目では、「待ってました!!」と言う声がかかります。
すると「待っていたとはありがてぇ」との掛け合いがあります。

ぜひ掛け声にみなさん参加して頂きたい、と勘九郎さんがおっしゃっていました。
かならず「待ってました!」と声がかかるので、そのタイミングですかさず一緒に
「待ってました」と声かけしてみてくださいね。
トコは以前、声かけに小さな声ですが、参加したことがあります。
興奮しちゃって、しばらくボーッとしたことを今でも覚えています。
こうやって、歌舞伎にはまっていくのかも。

 

さて、トコは初日に夜の部を拝見しました。
「菅原伝授手習鑑」道行詞の甘替(すがわらでんじゅてならいかがみ・みちゆきことばのあまいかい)
は、ご当地にちなみ、菅原道真が題材ですが全五段中、二段目の舞踊・道行詞の甘替は、なんと59年ぶりの上演となるそうで。

最後の所作が、歌舞伎らしくて美しかったわ。

 

さらに「怪談乳房榎」(かいだんちぶさのえのき)は十八世中村勘三郎が復活させ、当代勘九郎に継承された作品。
三役の早替りと、本水を使った大立廻りの大人気狂言です。

あらすじは、絵師の菱川重信には、美貌の妻お関と赤ん坊真与太郎がいます。
お関に一目惚れした磯貝浪江(悪事の前科あり)は、重信に弟子入りし、重信の留守中、お関を我が物にします。

さらに浪江は、悪党の蠎三次に金を渡し、正直者の下男の正助を脅して、重信を殺害。お関と浪江は夫婦になりますが、

今度は真与太郎も亡き者にしようと計画する。

上品な重信、下男の正助、悪党の三次。
全く違ったこの三役を、勘九郎さんが演じるのよ、しかも早替りで!!!

こっちに引っ込んだ、と思ったら、あっちから違う人で出てくるし、
花道では、すれ違いざまに、違う人になってるし!!やんややんや!!拍手が鳴り止みません。

しかも想像以上に早替りの回数が多いので、まばたきする暇もありませんわ。

大詰めでは、これでもか、と、本水を使用した演出で。
滝壺の中では、観客席も巻き込んでの、水しぶきをあげる大立廻り。
そして、その間も、早替りをしているんです。一体、どーなっているの???

大迫力とエンターテインメントに加え、歌舞伎らしい、

人の情も胸を打って、ジーンとしました。

大変に体力の必要な演目でもあるけど、
見ている私たちも、たっぷりエネルギーをもらいました。

 

さあ、これで、今年の暑い夏を乗り切るパワーを博多座観劇でチャージ完了。
おかげで、元気いっぱいです。

 

▲イヤホンガイド借りたら一気に歌舞伎通に!小ネタもたっぷり

 

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Profile:トコ
コラムニスト。風水実践家・リフォームアドバイザー・ハッピーアートクリエイター。

福岡の情報番組「アサデス」「めんたいワイド」コメンテーター。

西日本新聞「おひとりサマンサ」など連載多数。映画監督・松居大悟は次男。

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